
「天日塩(てんぴえん)」とは、
太陽と風のちからで海水をゆっくりと蒸発させて出来た塩の結晶です。
ユネスコの生物圏保全地域に指定された、
韓国新安郡の多島海に浮かぶ都草島(とちょとう)で作られました。
干潟を利用した塩田は家族経営的にいとなまれ、
自然の恵みと人力による作業で製塩されています。
さらに木造の倉庫の中で3年の熟成期間を経て、
旨味と甘味のある天日塩に仕上がりました。
まろやかに素材の旨味や風味を引き出す自然の営みの中で生まれた天日塩を、
ぜひご賞味ください。
名称 |
食塩 |
原材料名 |
海水 |
原産国 |
韓国 |
製法 |
天日 |
内容量 |
200g |
保存方法 |
多湿を避け、常温で保存してください |
都草島の天日塩ができるまで
沈殿作業
海水を塩田の1区画に引き込み、
15日ほど泥などを沈殿させます。
潅水(かんすい)づくり
沈殿作業の後、別の区画に海水を移動させます。
太陽光と風を利用して海水を蒸発させて、
塩分濃度を高めて潅水をつくります。
畦道づくり
塩田の区画を分ける畦道も、
すべて手作業でつくられています。
塩分濃度のチェック
塩分濃度をこまめに計り、
濃度が高くなれば次の区画に海水を流します。
潅水の移動
塩田の最終区画に塩分濃度を高めた潅水を流す作業は、
経験と知識が求められます。
最終区画に流す潅水の条件は2つあります。
・塩分濃度が24度
・3日後に採塩が可能となること
潅水は、塩分濃度27度で結晶化が始まり、30度で採塩すると最高級の天日塩ができるとされます。
塩分濃度が24度の潅水を3日後に30度の濃度に高めて採取した天日塩が、甘味があり最もおいしいそうです。
そのため、3日間の天候や湿度を考慮して、最終区画に流す潅水の量を決めます。この決定は、専門の職人に委ねられます。
水切り作業
採塩された天日塩は、水分を落とすため1ヶ所に集めて山にします。
湿った塩をスコップで集める作業は重労働です。
倉庫へ移動
塩倉庫まで、トロッコで移動します。
300kgの塩を押して移動させます。
倉庫で保管
木造の塩倉庫で保管される天日塩からは、
ニガリ成分がゆっくりと落ちていきます。
都草島の遠景
都草島(とちょとう)は、
本土の木浦港からフェリーで2時間の離島です。
干潟が広がる手付かずの海の近くに塩田があります。